競争優位が無ければ安定した売上げは望めません
リアル店舗でも、ネットショップでも、そのお店が存在するには、理由が必要です。リアル店舗であれば、何かが地域一番であることです。競争優位が無ければ安定した売上げは望めません。
競争優位の戦略
競争優位の戦略としては、コストリーダーシップ戦略、差別化戦略、集中戦略があります。コストリーダーシップ戦略は、規模の経済性などを利用して大量仕入れ大量販売することによって価格の主導権を握る戦略ですが、ネットショップを開業する時点では、大量仕入れは無理なので、コストリーダーシップ戦略を採用することは無いでしょう。
差別化戦略は、商品やブランド、サービスなどで他店と違う物やことを提供することです。開業時には難しいですが、オリジナルブランド商品を作って、機能などで他店と差別化したり、他店には無い新たなサービスを考え出して、ユーザーの利用を促進するなどが考えられます。
集中戦略は、特定の商品分野に集中して、プロとしての高い専門性をユーザーに訴えて、ユーザーの信頼を勝ち取って売上げを獲得して行く方法です。自分自身が好きな商材であれば、専門性もあると思いますので、集中戦略は十分可能です。ただし、集中する分野をあまりにも絞込み過ぎると事業が不成立になる可能性がありますので、集中する分野の範囲は十分検討しましょう。
さらに、集中した商品分野で、オリジナル商品を作ったり、他店とは違う商品やサービスを提供する差別化集中戦略もあります。
商品もサービスも専門性も無ければ価格勝負になります
商品もサービスも競合他社と同じで、サイトにプロとしての専門性を掲載出来なければ、価格勝負になってしまいます。価格勝負になってしまうと、すでに業暦の長い大手には絶対に太刀打ちできません。価格競争に追い込まれると、赤字覚悟で商品を販売する事態になってしまい、資金繰りが急速に悪化してしまい、次の仕入れが出来なくなります。
新規でネットショップを開業する場合は、価格競争に巻き込まれない戦略は絶対に必要です。ネットショップを開業する多くの人が、商品に対するこだわりや思い入れがあったり、その商品が好きという人が多いと思いますので、その商品に対する知識などの専門性でプロとしての信頼を獲得することが最も有効だと思います。
自分が最も得意とする商品に集中して、プロとしての専門性を前面に出してショップとしてのブランド力を高め、差別化集中戦略を行うことが最良です。
ただ商品を並べるだけで売れるほどネットショップは甘くありません
昔の商店街(商店街が隆盛を極めていた頃)であれば、お客様は近所の主婦で、車で頻繁に郊外へ買い物に行くことも無く、ほとんどが徒歩か自転車での買い物なので、価格や品質を比較するようなことは難しく、集客に苦労することも無く、お客様が来店すれば、商品は必ず売れる状態でした。
ネットショップの場合は、価格の比較はとても簡単で、最安のショップを見つけ出すことは容易に出来ます。価格だけを求めているユーザーも多くいますが、このユーザーは最低限の品質さえ満たしていれば極力価格の安いショップで買うユーザーです。
このようなユーザーをターゲットにすることは出来ません。このユーザーをターゲットにする場合は、とにかく最安値を維持することだけを考えていれば良いので、ネットショップでも最低限の説明さえしていれば、あとは商品を並べていれば商品は売れます。
しかし、最安値では無い商品を売るには、ただ商品を並べていても絶対に売れません。
最安値では無い商品を売るためには、ユーザーに納得してもらわないといけません
最安値では無い商品は、大量仕入れ出来ないために仕入れ価格も高くなり、それに伴って販売価格も高くなっている場合もあるでしょう。しかし、品質にこだわった商品であるために高い価格になっている場合は、その商品の品質について詳しく説明する必要があります。
その際、プロとしての高い専門性をユーザーに伝えることが重要です。この商品分野のことならこのショップオーナーに聞けば間違いないとユーザーに思わせるだけの情報をユーザーに伝えることです。プロとしての高い専門性がユーザーに伝われば、そのユーザーは次第にあなたのショップのファンになってくれます。ショップのファンになってくれたユーザーはあなたが勧める商品を買ってくれる固定客になって行きます。
このようなユーザーが望む情報やユーザーにとって嬉しい情報をコンテンツと言います。ネットショップに良質なWEBコンテンツを多く掲載するようになるとGoogleからも評価されて、次第に検索順位も上がって行きます。
この循環が回るようになると、良質なWEBコンテンツを掲載すると、コンテンツを読んだユーザーがファンになり、Googleが評価して、検索順位が上がり、さらに新たなユーザーが訪れるようになり、コンテンツを読んだユーザーがファンになると言うサイクルが回り始めると、ネットショップは成功に向かいます。
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